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シミ取りレーザーで出やすいダウンタイム症状とは?
過ごし方や注意点も解説
コラム06

おすすめ治療やセルフケア方法も解説

目次

最近は気軽な美容治療の1つとなったシミ取りレーザーですが、施術後にはダウンタイムの症状が出てしまうことがあります。 ダウンタイム症状にはどういったものがあるのか、ダウンタイム中の過ごし方などシミ取りレーザー前に知っておきたいと思う方もいるでしょう。

この記事では、シミ取りレーザーで出やすいダウンタイム症状や過ごし方、注意点を解説します。 シミ取りレーザーをしたいと思っている方、ダウンタイム症状について知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

シミ取りレーザーで出やすいダウンタイムの症状

シミ取りレーザーで出やすいダウンタイムの症状

シミ取りレーザーで出やすいダウンタイムの症状は主に6つあり、どの症状がどの程度出るのかは個人差があります。
ここではそれぞれの症状についてくわしく解説します。

痛み

シミ取りレーザーはメラニン色素をレーザーによって破壊して取り除く施術方法になるため、ひりひりと火傷したような痛みが生じることがあります。

痛みの度合いには個人差が大きく、ほとんど痛みが気にならない場合や痛みを強く感じる場合もあるでしょう。 特に、シミ取り範囲が広くなれば強い痛みが生じやすいです。 痛みを和らげる方法としては短時間のアイシングがおすすめです。 どうしても我慢できない痛みであれば鎮痛剤を服用してもよいでしょう。

赤み

レーザー施術後に火傷のような状態になると赤みや腫れが出てしまうことがあります。

赤みや腫れの多くは一時的なものであるため、時間の経過とともに自然治癒していくことがほとんどです。

かさぶた

シミ取りレーザー治療で破壊されたメラニン色素は、時間の経過とともにかさぶたとなり肌表面に浮き出ます。

かさぶたは施術後1〜2週間程度で自然と剥がれます。 かさぶたになると気になるかもしれませんが、無理矢理剥がさないようにしましょう。
自分で剥がしてしまうとシミが濃くなったり色素沈着が起きたり、傷として残ってしまったりするかもしれません。

水ぶくれ

レーザー施術後に火傷のような状態になると、水ぶくれができることがあります。

多くは施術後数日で自然治癒していくため、気になるかもしれませんが慌てる必要はありません。 水ぶくれを破ってしまうと、跡が残ってしまったりシミになったりすることがあるためできるだけ触らないようにしましょう。

炎症性色素沈着

シミ取りレーザー治療後1ヶ月ほど経過したころに、炎症性色素沈着が現れることがあります。

かさぶたが剥がれたあとに褐色や淡いピンク色の色素沈着が現れます。 炎症性色素沈着は生活習慣やダウンタイムの過ごし方によって現れ、治癒するまでには3~6ヶ月程度かかる場合が多いです。 人によっては1年ほどかかることもあります。

一時的にシミが濃くなる

シミ取りレーザー治療後に、一時的にシミが濃くなってしまうことがあります。

これは、シミ取りレーザー治療による刺激や肝斑が潜んでいる可能性が考えられます。 一時的でもシミが濃くなった場合は、今後悪化する場合もあるため施術を受けた病院を受診しましょう。

シミ取りレーザーダウンタイム中の過ごし方

シミ取りレーザーダウンタイム中の過ごし方

シミ取りレーザーのダウンタイム中の過ごし方にはいくつかのポイントがあります。
この時の過ごし方によって、ダウンタイムの症状が重くなったり、期間が長くなってしまったり、最悪の場合は炎症を起こしてしまう可能性があります。 ダウンタイム中の過ごし方については、カウンセリング時に医師からも説明があるため、しっかりと守るようにしましょう。

肌への刺激はできるだけ避ける

シミ取りレーザー治療後の肌は普段以上に敏感な状態になっているため、肌への刺激はできるだけ避けるようにしましょう。

肌への刺激とは、施術部分を触ったりこすったりする行為です。 肌を刺激すると水ぶくれやかさぶたが剥がれてしまったり、表皮が剥がれて真皮層が露出する可能性があったりします。
そうすると色素沈着や化膿などのトラブルに繋がる場合があるため、できるだけ肌への刺激は避けましょう。 触れる以外にも、着替える際の服の擦れや寝る時の枕との擦れにも注意する必要があります。

紫外線対策を徹底する

シミ取りレーザー治療後の肌は敏感だからこそ、普段以上に紫外線のダメージを受けるため紫外線対策は徹底しましょう。

紫外線による日焼けは色素沈着の原因になります。
紫外線は年中降り注いでおり、「冬だから安心」ではありません。 紫外線対策といえば日焼け止めですが、クリームタイプは肌に塗る際に刺激になってしまうため、より刺激を回避したい方はスプレータイプがおすすめです。
また、特に紫外線が強い夏場は日焼け止めだけではなく帽子や日傘、ストールなども併用しましょう。

血行をよくする行動は避ける

激しい運動や長時間の入浴など血行をよくする行動は避けましょう。

血行をよくする行動はダウンタイム症状である、痛みや赤みを悪化・長期化させてしまう可能性があります。 また、血行がよくなり体温が上がって汗をかくと、敏感になった肌が汗によってかぶれてしまうこともあります。 ダウンタイム症状が治まるまでは、血行がよくなる行動はできるだけ避けるようにしましょう。

保護テープを利用する

シミ取りレーザー治療後はシミのあった部分に保護テープを付けます。

これは外的な刺激から守ったり、乾燥を防いだりする効果があります。 一般的に施術を受けた病院でもらえるため、指示どおりに使用しましょう。 自己判断で保護テープを利用しなかったり、途中で剥がしてしまったりするとダウンタイム症状が長引くことがあります。

処方された軟膏や内服薬を正しく使用する

レーザー治療を受けた場合、炎症を抑えたり冷却したりするための軟膏や内服薬、外用薬などが処方されます。

処方された薬はダウンタイム症状を軽減し、シミ取りの効果を高める効果が期待できます。

薬は医師の指示を守り、きちんと使用しましょう。

症状が治まってからメイクをする

レーザーをあてた部位へのメイクは、できるだけダウンタイム症状が治まってから始めることをおすすめします。

メイクをする際にはどうしても肌への刺激が避けられず、シミが濃くなってしまう可能性があります。 ダウンタイム中にメイクをする場合も、できるだけ肌を刺激しないように工夫するのがおすすめです。

健康的な生活習慣を心がける

栄養バランスの取れた食事と十分な睡眠といった健康的な生活習慣には、ダウンタイム中の症状を軽減し、肌の回復が期待できます。

睡眠不足は肌のターンオーバーを乱し、肌の回復を遅らせる可能性があります。 量より質を意識し、毎日一定の睡眠時間の確保を意識しましょう。
また、肌環境は食事から得る栄養素に大きく左右されるため、栄養バランスの取れた食事は肌の回復を助けるだけではなくシミ対策の効果も期待できます。 特にメラニン色素の生成を抑えてくれるビタミンCと、肌の構成成分であるたんぱく質は意識して摂取するのがおすすめです。

保湿を中心にしたスキンケア

シミ取りレーザー後の敏感な肌は、バリア機能が低下している状態のため、保湿を中心としたスキンケアが重要です。

スキンケアの際は、アルコールや界面活性剤などの含まれた製品は避け、できるだけ刺激しないように強くこすらないことが重要です。

シミ取りレーザーダウンタイム中の注意点

シミ取りレーザーダウンタイム中の注意点

シミ取りレーザー後のダウンタイム中に注意した方がよい点は過ごし方だけではありません。
ここではダウンタイム中にできるだけ避けてほしい点を解説します。

擦る

レーザー治療をした箇所を擦る行為は、肌への刺激だけではなくかさぶたや保護テープを剥がす行為にもなるためできるだけ避けるようにしましょう。

保護テープの上からであれば少し擦ってもいいと思うかもしれませんが、これも刺激になるため避けたい行為です。

保護テープやかさぶたを無理矢理剥がす

保護テープやかさぶたを無理矢理剥がす行為も肌への刺激です。

保護テープは医師の指示の下、ダウンタイム症状が落ち着いてから初めて剥がせます。 また、かさぶたも古い皮膚が生まれ変わる過程で生じるものであるため、自然と剥がれ落ちるまで待ちましょう。

場合によっては仕事を休む

シミ取りレーザー治療後の仕事は、必ずしも休まなくてはいけないわけではありません。

しかし、屋外で長時間紫外線を浴びたり、接客業や人前に出たりする仕事であれば、休む検討するのがおすすめです。
どうしても仕事を休めない場合は長袖、帽子などの紫外線対策をしたうえで、こまめに日焼け止めを塗りなおすようにしましょう。

シミ取りをバレにくくする隠し方

シミ取りをバレにくくする隠し方

シミ取りをした後に、仕事に行く必要があったり、外出する予定があったりする方もいるでしょう。
そんな時に、ダウンタイム中のシミ取り跡をバレにくくする隠し方を2つ紹介します。

保護テープの利用

保護テープをシミ取りをした部分に貼ることで外的な刺激から守ったり乾燥を防いだりする効果がありますが、シミ取りをバレにくくする効果も期待できます。

保護テープの多くは肌に近い色をしているため、遠目から見ればシミ取りをしているとバレることは少ないでしょう。
しかし、近くで見ると保護テープを貼っていることは分かってしまう可能性があります。

コンシーラーでカバー

コンシーラーを使用しカバーすることで、近くで見ても分かりにくい程度にはシミ取りを隠すことができるでしょう。

しかし、コンシーラーを使用する刺激でダウンタイム症状が悪化したり色素沈着に繋がったりする可能性もあります。 コンシーラーの使用については、かさぶたがしっかりと乾燥し、医師から許可された場合に使用するようにしましょう。

シミ取りレーザー後に病院を受診したほうがよい症状

シミ取りレーザー後に病院を受診したほうがよい症状

シミ取りレーザー後のダウンタイムは基本的に病院を受診する必要はありません。
しかしここで解説するような症状があった場合、できるだけ早く施術を受けた病院を受診するようにしましょう。

半年経過しても色素沈着が改善しない

シミ取りレーザー治療後に色素沈着が起きることはありますが、一般的に3~6ヶ月程度で自然に改善していきます。

しかし、半年が経過しても色素沈着が一向に改善しない場合、自然に治癒しない可能性があります。 病院を受診して外用薬や内服薬を処方してもらいましょう。

かさぶたの剥がれた後が黒っぽい

シミ取りレーザー治療後にできたかさぶたが自然に剥がれると、その下の皮膚はピンク色をしている場合が多いです。

しかし、かさぶたが剥がれた後の皮膚が、黒や茶色っぽい場合は無理矢理かさぶたを剥がしていたり色素沈着が起きていたりする可能性があります。 できるだけ刺激を与えないようにして、医師の診断を受け、適切な薬を処方してもらいましょう。

シミ部分が白っぽくなった

シミ取りをした部分が白っぽくなった場合は注意が必要です。 かさぶたが剥がれた後であれば、新しい皮膚がピンク色ではなく白っぽく見えることはあるため、この場合は心配ありません。

しかし、白斑となっている場合には病院を受診する必要があります。
白斑とは、皮膚の色素を作る細胞が破壊されてしまったことにより、皮膚に白い斑点ができる病気で正式名称は尋常性白斑です。 白斑の原因はまだ詳しくわかっていませんが、施術に使用したレーザーによって細胞がダメージを受けて発症することがあります。 白斑は病院を受診して適切な治療を受ける必要があります。

シミが厚くなった

シミ取りをした場所に偶然イボや脂漏性角化症があるとレーザーでは施術が難しく、シミが厚くなったように感じることがあります。

これは症状に対して施術が合っていなかったことになるため、イボや脂漏性角化症に効果的な施術を行えば改善が期待できます。

まとめ

この記事では、シミ取りレーザーで出やすいダウンタイム症状や過ごし方、注意点を解説しました。 シミ取りレーザーで出やすいダウンタイムの症状は主に痛みや赤み、かさぶたなどです。 ダウンタイム中はできるだけ施術箇所を刺激せず、紫外線対策を徹底するなどの注意点があるため、必ず守るようにしましょう。

わたなべ皮膚科では、一般皮膚科と美容皮膚科の両方に対応しており、皮膚のお悩みはなんでも相談できる場所となっています。 美容皮膚科では、シミ取りを希望する方にはIPL光治療やデルマトロンなどの施術が受けられます。 皮膚について少しでも気になる点や悩みがあればぜひ一度ご相談ください。

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