わたなべ皮膚科
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一般皮膚科-アトピー性皮膚炎
皮膚疾患全般に対応いたします

お顔の症状が気になる場合にはメイクはしないでご来院くださるようお願いします。

アトピー性皮膚炎の皮膚は、外からの異物の侵入を防ぐバリア機能が低下し、皮膚への刺激やアレルギーによる皮膚炎を起こしやすくなっています。

このとき、皮膚の内部では正常な皮膚に比べ、Th2細胞という免疫細胞が増えた状態になっています。 そして、このTh2細胞が産生する「IL-4」と「IL-13」という物質(サイトカイン(体内の細胞同士の情報伝達を行うタンパク質))は炎症を起こしたり、かゆみを誘発したり、皮膚のバリア機能に大切なフィラグリン(皮膚の水分保持やバリア機能に重要なタンパク質)という物質の発現を低下させたりします。

治療方法

治療方法としては、悪化の原因の特定を図りつつ、外用薬、内服薬を基本として、加えて紫外線照射による治療を行っています。
また重症度判定のスコアが高い場合には、アトピー性皮膚炎用新薬「デュピクセント」の処方も行うことができます。

この「デュピクセント」とは、アトピー性皮膚炎の皮疹やかゆみの原因になっている「IL-4」と「IL-13」というタンパク質の働きを直接抑えることで、皮膚の炎症反応を抑制する新しいタイプの薬です。炎症反応を抑えることによって、かゆみなどの症状や、皮疹などの皮膚症状を改善します。

但し、この処方にはいくつか条件があります。

既存治療では効果が十分に得られない方
投薬はアトピー性皮膚炎の重症度判定で一定以上のスコアが高い方に限られます。

15歳未満には投与できません。
乳幼児、小中学生への投与は出来ません。高校生以降(15歳以上)の治療になります。

外用治療も併用できる方
今までしっかり外用療法を行えているかどうか、また、治療開始後も、外用治療もしっかり続けられる方に限られます。

その他、寄生虫感染のある方や妊婦もしくは授乳中の方、喘息等アレルギー疾患を持っている方は処方に注意が必要となります。
医師に相談して下さい。

日常生活ではこんな事に気をつけましょう。

1. こまめに掃除しましょう。

ダニやカビ等のいわゆるハウスダストと呼ばれるものは、アトピー性皮膚炎の原因になりがちです。
かゆみを引き起こすことがわかっています。

2.エアコンや暖房器具の使いすぎに注意しましょう。

皮膚の乾燥はアトピー悪化の原因になります。
室内の湿度を適度に保つために暖房と併用して、加湿器等を使用するようにしましょう。

3.服装や身だしなみにも注意しましょう。

皮膚に刺激を与えるとかゆみを引き起こします。 着るものは化学繊維やウールはできる限り避けましょう。
皮膚を傷つけやすくなるので、爪は短く清潔にすることも大切です。

4.その他

かゆみが強い時には、冷たいタオルなどで冷やすとかゆみが和らぎます。
アルコールや香辛料は控えめにしましょう。


アトピー性皮膚炎治療の最終目標は、症状がないか、あっても軽く、日常生活に影響がなく、 薬による治療をあまり必要としない状態に到達し、その状態が続くことです。 最終ゴールに到達しない場合でも、症状があっても、急激な悪化が起こらない状態が続くことを治療目標とします。

また、アトピー性皮膚炎の治療目標はいつまでに皮膚症状をよくしたい、再燃しないようにしたい、かゆみをなくしたいなど人それぞれです。

当院では、それぞれの状況に合わせた治療の提案と指導をしております。
一緒に最終目標を目指しましょう!

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