一般皮膚科-水虫
皮膚疾患全般に対応いたします
水虫には大きく分けて足水虫と爪水虫があります。
どちらも白癬菌が原因で起こる皮膚の感染症です。
白癬菌は暖かく湿った場所(靴の中など)を好みます。
足水虫 ※症状によって3タイプに分かれます。
1. 足の裏に小さな水膨れが生じ、水膨れが破れると皮が剥ける小水疱型(汗疱型)
このタイプは気候が暖かくなると症状がでるが(症状がある場合には悪化することもある。)、涼しくなってくると改善する傾向があります。
あと非常にかゆみを伴う場合があります。
2. 足の指の間の皮が剥けたり、白くふやけたりする趾間型
このタイプも1と同様に暖かくなると悪くなる傾向があります。
また夏場に悪化し痛みを伴う場合があります。
3. ヒビ、アカギレのように足の裏全体が硬くなる角質増殖型
このタイプは一年を通じて変化に乏しいですが、乾燥しがちな季節になると、ヒビやアカギレが生じ痛みを伴う場合があります。
また爪水虫も合併していることが多いのが特徴です。
※水虫は抗真菌薬で治療できます。
治療は外用薬が中心となります。
この時は塗り薬を足裏だけではなく側面や指の間までをしっかりたっぷり塗る事が大切です。
またしばらく治療を続けていると一見するときれいに治ったような状態になります。
しかし白癬菌はしっかりと隠れています。
ここからが本番です。
キチンと治すのには根気が大切です。
頑張って塗り続けましょう。
爪水虫
チェックリスト
- 爪が白色や黄色に濁っていますか?
- 爪が厚くなっていたり、ぼろぼろとかけたりしますか?
- 水虫にかかったことがある、もしくは現在かかっている?
- 日中は靴を履いていることが多いですか?
- 靴を履いたり、歩いたりすると爪の部分が痛くなりませんか?
心当たりがある場合は爪水虫の可能性があります。
爪水虫は、足水虫をきちんと治療せず放置したため爪へ白癬菌がうつり住んでしまう事により発症することが多いです。
また爪水虫があると足水虫だけを治療しても爪から白癬菌が移り足水虫は再発します。
※爪水虫も抗真菌薬での治療となります。
ただし爪水虫の場合は外用薬もありますが、爪に薬剤が浸透しにくいことから治りが悪く内服薬による治療が中心となります。
内服薬の場合、ごくまれに肝機能障害などの服作用を起こす可能性や、他の薬剤との相互作用に基づく併用禁忌、肝障害のある方には使用できないなど、注意すべき点もいくつかあります。
その為、内服治療開始時にはお薬手帳等をご持参いただくか、服薬しているお薬を教えて頂く事が必要となります。
また、服用中は定期的な血液検査を行います。
内服薬の紹介
当院で使用するのは「ネイリン」です。
これはホスラブコナゾールを主成分とした薬で、真菌細胞の膜成分であるエルゴステロール生合成を阻害することにより、抗真菌作用を示します。
通常、爪白癬の治療に用いられるものとなります。
用法用量
1日1回1カプセル、これを12週間(3か月)内服します。その後は爪の中に薬効成分が蓄積しますので、さらに12週間治療効果が表れるのを待ちます。
その後生え変わるまで観察期間となります。
主な副作用として、腹部不快感、便秘、口角口唇炎などが報告されています。
このような症状に気づいたら、医師または薬剤師に相談してください。
水虫の予防方法
治ったら次は再発させないことが大切です。 下記を参考にして予防してください。
・足を清潔に保ち蒸らさない。
・靴は毎日同じものを履かない。
・公共の場でのスリッパは素足でははかない。
・素足で利用する施設に行ったら、キチンと足を洗いましょう。
水虫はかかる人の多い皮膚疾患です。
水虫の症状に見えても違う病気の場合もあります。
心当たりがあったら、自身で判断せず当院へご相談ください。
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