フォトフェイシャル(IPL光治療)のデメリットとは?
軽減させる方法・やめた方が良い人の特徴を解説
コラム13

目次
年々目につくようになってくるシミやたるみに悩み、鏡をみるのも憂鬱になっている方もいるかもしれません。 そんな悩みの種であるシミやたるみの改善が期待できる美容施術の1つがフォトフェイシャル(IPL光治療)です。 しかし、美容施術を受ける際には、得られる効果やメリット面だけではなく、副作用やデメリット面も知っておく必要があります。
そこで、この記事ではフォトフェイシャル(IPL光治療)のデメリットについて、軽減させる方法・やめた方がよい人の特徴を解説します。 フォトフェイシャルに興味がある方はぜひ、参考にしてください。
フォトフェイシャル(IPL光治療)とは?

フォトフェイシャルは、IPLという光を肌に照射し、シミやそばかす、くすみ、赤ら顔、毛穴の開きなどを改善する美容治療です。
レーザーよりも穏やかなエネルギーが広範囲に作用し、肌全体のトーンアップやハリの向上が期待できます。
ダウンタイムがほとんどなく、施術直後からメイクが可能な点が特徴です。
また、1回では効果が実感しにくい場合もありますが、3~5回程度の継続施術を行うことでより効果を実感できるようになるでしょう。
フォトフェイシャルのデメリット

安全性の高い施術であるフォトフェイシャルですが、主なデメリットが6つあります。
それぞれ、詳しく解説していきます。
1回の施術では効果を実感しにくい
フォトフェイシャルは特殊な光を用いた治療であり、マイルドな光治療のため1回の施術で劇的な変化は実感しにくいです。
特に、シミやくすみなどを改善したい場合、効果が出るまでには複数回の施術が必要です。 シミやくすみ、肌の状態によって変動しますが3~5回程度の治療を受けることで徐々に効果を実感できるようになります。 また、肌質や症状によってはさらに多くの回数が必要になることもあるでしょう。
メラニンがシミのように浮き上がってしまう
フォトフェイシャルは、照射した光がメラニンに反応してダメージを与え、排出されることでシミの改善を目指します。
この過程で、施術後しばらくはメラニンが肌表面に浮き上がり、シミのように見えることがあります。 施術を失敗したかもしれないと思う方もいますが、これは一時的なものであり、1~2週間程度で自然に消えてシミが薄くなるのが一般的です。 一時的にシミが濃くなっても、1〜2週間程度は様子を見ましょう。
肝斑が濃くなる可能性がある
肝斑は、ホルモンバランスや外部刺激に敏感なシミの一種であり、 フォトフェイシャルの光照射が刺激となって悪化する可能性があります。
肝斑がある方は施術前に医師と十分に相談し、フォトフェイシャル以外の施術法を選ぶようにしましょう。 肝斑は他のシミと見分けがつきにくい場合もあるため専門的な知識を持つ病院を選ぶことで、適切な診断をしてもらい、適切な施術方法を提案してもらえます。
効果がないシミも存在する
フォトフェイシャルは、浅い層にあるシミやそばかすには効果が高いとされていますが、すべてのシミに効果があるわけではありません。
アザやクレータ状のニキビ跡、深いしわなどには十分な効果が期待できないことがあります。 このような症状には、レーザー治療や他の医療施術が適している場合もあります。
副作用のリスクがある
フォトフェイシャルは比較的安全な施術法とされていますが、副作用がまったくないわけではありません。
例えば、施術後に赤みや軽い腫れ、乾燥などが現れることがあります。 照射出力が強すぎたり肌の状態が悪かったりすると、色素沈着や軽度の火傷が起きるリスクもあります。 このような副作用を防ぐためには経験豊富な医師のもとで施術を受け、肌の状態を整えておきましょう。
施術時に痛みを感じる
フォトフェイシャルの施術時、ゴムで弾いたような軽い痛みを感じることがあります。
痛みの感じ方は個人差が大きく、肌が敏感な方や乾燥しやすい部位でも強く感じる場合があります。 痛みは一瞬で、我慢できる程度の痛みであるとされることがほとんどです。 痛みを軽減するためには出力を調整したり、麻酔クリームを使用したりすることもおすすめです。
フォトフェイシャルのメリット

ここまではフォトフェイシャルのデメリット面を解説していきましたが、もちろんメリットもあります。
こちらでは5つのメリットを解説します。
複数の肌悩みを解決できる
フォトフェイシャルは、複数の肌悩みに対応できる多機能な美容治療です。
具体的には、シミやそばかす、赤ら顔、ニキビ跡、毛穴の開き、肌のハリ不足などに効果を発揮します。 この治療ではIPLと呼ばれる光エネルギーを使用し、さまざまな肌トラブルに対して同時にアプローチできます。 一度の治療で多くの効果が期待できるため、忙しい方や多くの悩みを抱えている方におすすめです。
ダウンタイムが少ない
フォトフェイシャルの特徴の一つは、ダウンタイムが少ない点です。
施術直後には赤みやほてりを感じることもありますが、通常1~2日程度で改善することがほとんどです。 治療後すぐに日常生活に戻れるため、仕事や予定を気にせず受けられるのがフォトフェイシャルの魅力でしょう。 このように、忙しい生活の中でも施術を受けやすい点が、フォトフェイシャルが選ばれる理由の一つです。
比較的安価で施術を受けられる
フォトフェイシャルは、美容医療の中でも比較的安価で施術を受けられます。
施術1回あたりの費用は医療機関によって異なりますが、一般的に他の美容医療と比較して手頃な価格設定となっており、比較的手軽に始められるのが特徴です。 正確な費用に関しては、詳細な施術内容や病院によって異なるため、自分の予算に合ったプランを選ぶようにしましょう。
施術に終わりがある
フォトフェイシャルは、一定の回数を繰り返すことで施術に終わりが見える点が特徴です。
シミ取りが目的であれば、シミがない状態になれば治療は完了とされます。 そのあとは数ヶ月ごとに施術を受けることで効果を維持でき、負担が少なくメンテナンスもできます。 このように、治療のゴールが明確に設定できることで、経済的にも時間的にも計画を立てやすい点がメリットです。
他の治療を併用することで効果アップも期待できる
フォトフェイシャルは他の美容治療と併用できるため、相乗効果によるさらなる美肌効果を期待できます。
例えば、ケミカルピーリングと併用することで角質ケアができ、フォトフェイシャルの光がより肌に浸透しやすくなるでしょう。 また、イオンを導入すると美容成分の浸透率が高まり、保湿やハリ感が強化されます。 さらに、レーザー治療や注入治療など併用することで、肌悩みに対して多角的なアプローチが可能です。
フォトフェイシャルのデメリットを軽減する方法

フォトフェイシャルにはいくつかのデメリットがありますが、このようなデメリットを軽減する方法があります。
ここでは、デメリットを軽減する方法を6つ解説していきます。
クリニックで施術を受ける
フォトフェイシャルのデメリットを軽減するためには、信頼できるクリニックで施術を受けるようにしましょう。
専門知識を持つ医師による施術は火傷や色素沈着などのリスクを抑え、万が一副作用が生じた場合でも迅速に適切なアフターケアを受けられる点も安心です。 特に、フォトフェイシャル機器の種類や設定に十分な知識が必要であるため、施術を受けるならクリニックを選ぶようにしましょう。
他の施術も視野に入れて検討する
フォトフェイシャルは多くの肌トラブルに対して有効ですが、万能な施術ではありません。
なかには効果が出にくい肌トラブルがあるため、フォトフェイシャルだけではなく他の施術も視野に入れて施術方法を検討しましょう。
例えば、シミの種類によってはフォトフェイシャルよりもピンポイントでメラニンを破壊できるレーザー治療が適している場合もあります。 カウンセリング時には自分の肌悩みを伝えることで、医師は最適な治療法を提案してくれるでしょう。
施術後の経過を知っておく
フォトフェイシャル後はダウンタイム症状がでることもあるため、施術後の経過についてあらかじめ知っておきましょう。
例えば、施術後にシミの部分にできるかさぶたは、施術がしっかりと効果を表している証拠であり、自然に剥がれるまで待つ必要があります。
また、軽い赤みや乾燥などが起きる場合もありますが、これらも異常なことではなく通常数日で落ち着きます。
事前にどういった経過があるのかを知っておくことで、過剰な不安感がなくなり適切に対応することができます。
痛みが少ない機械を使用する
フォトフェイシャルにはさまざまな種類の機械があり、最新の機種ほど痛みが少なく効果的な施術が可能です。
痛みに不安を感じる方は、導入している機種を事前に確認しましょう。 最新の機種は冷却機能が充実しており、照射時の熱感や痛みを軽減できる場合があります。 また、医師に痛みの軽減について相談しておくと、照射エネルギーを調整してもらえます。
適切な頻度と回数で施術を受ける
フォトフェイシャルは、正しい頻度と回数で施術を受けることで高い効果を得られるだけではなく、副作用のリスクを抑えることができます。
通常、2〜4週間に1回、5〜10回の施術が推奨されます。 正確な頻度と回数は個人の肌状態によって異なるため、医師に相談してみましょう。 短すぎる頻度で施術を行うと肌への負担が大きくなり、炎症やトラブルの原因になることもあります。 そのため、複数回の施術を受ける場合は必ず適切な頻度と回数で施術を受けるようにしましょう。
施術前後の保湿と紫外線対策
フォトフェイシャルの効果を最大限に引き出し、施術負担を軽減するためには、施術前後の保湿と紫外線対策が重要です。
施術前の保湿と紫外線対策は肌の状態を整える効果が期待でき、肌荒れがない状態であればダウンタイム症状を軽減できる場合があります。
また、施術後は肌が一時的に敏感になり乾燥しやすくなるため、保湿力が高い化粧水や乳液、クリームを使ってしっかり肌バリアをケアしましょう。
フォトフェイシャルについてのよくある疑問

最後に、フォトフェイシャルについてのよくある疑問を3つ解説します。
他にも疑問があれば、カウンセリング時に医師へ質問してみましょう。
フォトフェイシャルを受けられない人は?
フォトフェイシャルは多くの肌悩みに対応する治療法ですが、以下に当てはまる方は施術が受けられない可能性があります。
- 日焼けしている人・日焼けする予定がある人
- トレチノイン・ハイドロキノンを使用している人
- 光過敏症の人 など
施術前には必ず医師に自身の肌状態や使用中の薬について相談しましょう。
フォトフェイシャルを受けた10年後の肌はどうなる?
10年後の肌状態は個々の生活習慣やスキンケア次第で大きく変わります。
フォトフェイシャルを定期的に続けると肌のターンオーバーが促進され、長期的に透明感のある若々しい肌を維持しやすいです。
フォトフェイシャルでメラニンの排出を助けることでシミやくすみが軽減されるため、肌全体の明るさが向上します。
施術をやめた場合、年齢とともに肌の老化が進むため、効果を維持するために継続的なケアが肝心です。
また、過剰な施術は肌に負担をかける可能性があるため、医師の指導に従うようにしましょう。
フォトフェイシャルはやめたほうがいいといわれる理由は?
フォトフェイシャルは「やめたほうがいい」といわれる理由は、主にリスクや施術効果への過剰な期待が原因です。
肝斑や敏感肌の場合、フォトフェイシャルを行うことで症状を悪化させるリスクがあります。
また、施術後に紫外線や対策保湿ケアを怠ると、色素沈着やシミが再発してしまうかもしれません。
さらに、フォトフェイシャルは万能ではなく、一部の深いシミや効果が得られにくい肌悩みも存在します。
そのため医師の診断を受け、自分の肌状態に適した施術を選ぶようにしましょう。
まとめ
この記事ではフォトフェイシャル(IPL光治療)のデメリットについて、軽減させる方法・やめた方がよい人の特徴を解説しました。 フォトフェイシャルのデメリットとしては、1回の施術では効果を実感しにくい点や肝斑が悪化してしまう点が挙げられます。 このようなデメリットは、複数回の施術を受けたりフォトフェイシャル以外の施術を検討したりすることで回避できます。 フォトフェイシャルを受ける場合は、信用できる医師のいる病院を選びましょう。
わたなべ皮膚科は、一般皮膚科と美容皮膚科の両方に対応しており、皮膚のお悩みはなんでも相談できる場所です。 美容皮膚科では、シミ取りを希望する方にはIPL光治療(フォトフェイシャル)やデルマトロンなどの施術が受けられます。 皮膚について少しでも気になる点や悩みがあればぜひ一度ご相談ください。
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